うたた寝ねね

趣味とか技術とか憂鬱とか。

劣等感について

たとえば文章を書くにしても、あるいは写真を撮るにしても、才ある人というのは世の中に溢れんばかりにたくさんいるものです。そのうちの数パーセントくらいの人たちはそれを仕事にし、それ以外の人たちは普通に生きているわけです。 その一方で僕はこんな単純な文章さえ広げたりおもしろく書けません。

僕はおもしろい話が書ける人や素晴らしい写真を撮る人が羨ましく、尊敬し、同時にそれと同じくらい妬ましく思っています。機会があれば僕だってそれくらい……なんて思えるのも最初のうちだけ、あるのは単純に技術や発想や努力の埋められない差で、大した努力も行動もしない自分に苛つくのを誤魔化しているだけにすぎません。 あるいは、チャンスがなかったから、というのを言い訳や隠れ蓑にして、自分の実力のなさや凡庸さが露呈しないように取り繕っているだけです。

BUMP OF CHICKENの『才悩人応援歌』という曲は、

得意な事があった事 今じゃもう忘れてるのは それを自分より 得意な誰かが居たから

という歌い出しですが、まさにこの曲の歌詞のような気分です。(もっとも藤くんはそれを叶えた才能人ですが)

最近は本を読むのが怖いです。本屋さんも苦手になってきました。他者との才能の差を目の当たりにして自分に絶望するのが怖いからです。同時に絶望してすらなお嫉妬を原動力にして向上心に変換することができない自分の醜態を見たくないからです。 成功談を聞いて嫉妬するのが嫌だから誰とも話をしたくなくなります。そしてどんどん内向的になり世界は閉じ、暗くてじめじめしたところで、自分の吐いた毒素を吸い直すような呼吸によって溺れるのです。

オチはありません。ただそれだけです。 汚泥のような深層を這ってなお生きるしかないようです。あるいは自分と向き合って受け入れて進むことができる日が来るでしょうか。それはきっと待ち望んでいるだけでは永遠に訪れることがないことを僕は知っています。