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うたた寝ねね

趣味とか技術とか憂鬱とか。

ささやかな魔法の話

数日前に、ツイッターでこんな発言をしました。

「ループ&ループ」の”積み上げる弱い魔法”は、「今を生きて」の”数十年で消える弱い愛の魔法”とか、「マジックディスク」の”いまひとつ抑揚の無い日々に魔法を仕掛けて”に繋がる気がして…… twitter
ゴッチの言う”魔法”ってのは、すごく強くて世界を全部書き換えるような魔法じゃなくて、ささやかで自分の周りの人たちだけに届くような、そんな弱いものなんだけど、だからこそみんながこの魔法を使うことが出来るんじゃないか、そんなふうに思えるんだよね。 twitter

今日で2年経ったんですね。
僕の周囲はすっかり日常に戻ったように見えて、でもそれはたぶん、目をそらすことに慣れてしまっただけ。
2年前の僕は大学卒業間近で、学会発表を翌日にひかえていて、共同研究をしていました。
就職決まってなかったし、ただでさえ前途が見えない状況で、もうこのままどうにかなってしまうと思った。

2年経った僕はようやく仕事も始めて、少しずつ新しい生き方を模索しているところ。
震災前も後もみんなの根底にあるのは、”幸せに生きたい”とか、そういうささやかな望みで、
すぐそばにあるかもしれないものに気付けないこともたくさんあるし、隣の人に奪われてしまうこともあって。
絆だなんだと言いながら、僕は自分自身のことで精一杯で、誰かを幸せにするなんて考えもできなかった。

僕は今の生き方を幸せだと思えるのか、これからもっと幸せになれるのか。とか。
生きている意味を見つけられないままって、すごく失礼な生き方なんじゃないのかな。とか。
14時46分に社内で黙祷を捧げながら、目を開けた瞬間にまた世界の様子が変わってしまうような、
眩暈のような怖さを感じながら、そんなことを考えてました。

とてもちっぽけだけど、死にたいと思う理由よりも、生きていたい理由が先に浮かぶようになったから、
これからはもう少し誰かのために生きられたらなあ、と思ってたり、そう思われたかったり。
僕もあの子も名も知らぬ誰かも、手を握りあって幸せになれる、そんなささやかな魔法が使えるって信じてるよ。