うたた寝ねね

趣味とか技術とか憂鬱とか。

ライカ

半分の月がささやかに照らす夜道を、僕は歩いていた。

前には首輪とリードが付いたままトボトボ歩く老犬。

僕はどうすることもできずに、それでも犬を見ながら追い越した。
前方からスーツ姿の女性、そして僕とすれ違う。

女性、犬を叩く。
犬は声も出さずに、申し訳なさそうに。
迷子犬はしゃがれた鳴き声さえ上げずに。

空には半分の月。弱く世界を照らす。
月は君に優しくありますように。